いつもブログを見て頂きありがとうございます。
小野塩元帥、福寿です。
昔、板前をしていた時に、おやっさん(師匠)の言われた、言葉を紹介します。
20代の時にカウンターでお客様と喋っていた時に私が、「料理は、一生勉強ですから行き着く所がありませんわ!」と、軽く言っていたのをおやっさんが聞いていて、私に後で「行き着く所がない」と言うのも正解やと思うけど、
「味と言うところで言うと、同じ味というのは、二度と作れないと思う。水も素材も気候も自然の物やから、その日によって違うから、全く同じ物は、二度と作れない」
「100人が100人とも凄く美味しいと思う料理もないと思う。育ってきた環境、住む場所も違う。
濃い味、薄い味、好みの味も色々、好き嫌いも色々、その日のその人の体調によっても、好みの味が変わるから、そう思う。」
「でも、出汁などは、同じ味に作るように日々努力する、かといって同じ味を作れても、お客様は、うちの店の味に慣れていく。」
「人は、一度二度美味しいと思ったものでも、それに慣れていくと、それでは、満足できなくなる。」
「だからこちらは、毎日例え1センチ、1ミリでも向上していかなければ、飽きられてしまう。
だから、一生勉強なんや。」
「目新しい料理を作る、創作的な料理を作る、確かにそれも非常に大事やけど、基本である出汁とかも日々向上さしていかなければならないんや。」
「水とか、鰹節の分量などだいたいは、決まっているけど、その日の気候、鰹節の状態など見極めて作るのは、料理人の腕で作る物やから、料理人が「まあ、これでいいか」って終わってしまうと、その料理人は、そこで終わってしまうんや!」
「今、言ったことも正解かどうかは、わからんが、わしは、そう思うんや。」
と、20年も前に言われた言葉が、今でも心に鮮明に残っています。
この言葉を忘れずに日々向上するように、努力していきます。
長々と最後まで見て頂きありがとうこざい ます。