外食も勉強ですね。


堺塩元帥、店主の福田です(*^^*)
先日、某有名チェーン店で食事をしたときにこんなことがありました。

食事を済ませ、レジにて会計となったのですが、
こちらがお札を渡してから、むこうのスタッフさんが少し手間取っているようなので見ると、どうやら私の出した千円札が少し破れていたらしく、自動でお札を読み取るタイプのレジでエラーが出てしまっているようでした。
そのスタッフさんは名札に若葉マークがついているところからどうやら新人さんのようです。見た目も明らかに若く、大学生かフリーターといった感じの佇まいの女性でした。
どうするのかなと見ていると、なんとそのスタッフさんは、すかさず物陰に隠れて、自分の財布をポケットから出して、自分の持っている千円札とその破れた千円札を交換して、何事もなかったかのようにレジに通し精算して、私につり銭を渡してくれました。
これ、感動してしまいました。
なんという犠牲的な精神。
以前コンビニで同じことがあった時は「これ破れてるんで、別の札にしてもらえますか」と突き返された覚えがあるので(まあ、当然かなとは思いますが)、今回もそうくるだろうと大方の予想をしていた分、余計に意表を突かれてしまって、なんか感動しました。
特に、物陰に隠れて交換していたところ(実際にはこちらから丸見えだったのですが)、こちらには何も言わずに済ませたところ、その後の「ありがとうございました。またおこしくださいませ。」の笑顔が最高に屈託のない良い笑顔だったところ、この三点。
一緒に食事をしていた仲間も同じように感じていたらしく、私たち二人はすっかり彼女のファンになってしまいました。

後から思えば、もしかしたらそういうふうに指導されていたのではないか、だとしたらすごくあざといというか、逆にレベルが高いのではないか、とか、そもそも仕事中に私物の財布を持ち歩いているのはどうか、とか、いろいろとあら捜しのような意見も出てはくるのですが、あの日、あの時、あの場面で、とっさの判断としてそういう行動に出た彼女の思いやり?ホスピタリティ?奉仕の心?は紛れもなく本人の持っているものだと、最後店の出口で見送ってくれた彼女の嘘のない笑顔が物語っているわけで。

なんとも勉強になった気がした外食でした。
笑顔って素晴らしいですね。

自店でも、ますます笑顔を大切にしていこうと強く思いました。