「経営者」になるためには、一歩一歩の「理解」が必要


地味な画像で始まりました、堺塩元帥店主、福田のブログです。
堺塩元帥は独立店です。ということは私は個人事業主で、経営者なわけです。
かなりの特例でここ堺に小さな塩元帥(これも特例かも)を個人名義で構えさせて頂いて、はや一年、今思うのは「恥ずかしながら経営者と呼ぶにはまだまだ自分は未熟だな」ということです。
塩元帥に入社して役職を含む長年の下積みを経て、さらには「大将会」での極意ともいうべき学びを授かって、今、私はここに立っている。にも拘らず、この一年、壁という壁にぶち当たりまくった気がします(^-^;
なにせ、会社員根性が抜けない、頭で描いたビジョンを実行に移す度胸がない、うっかり忘れる(汗)、弱音を吐く(汗)。
しかし、そんな私もやっぱり「経営者として立派になって、お世話になった人に恩返ししたい。そして、未来を担う後輩や子供たちのお世話をして恩返しされたい。」という目標は変わらず有るわけで、その目標を達成することが、人生の醍醐味、日々を生きる意味だと思っているので、向き不向きはさておいて、自分という経営者を一歩一歩育てていくのです。
で、この地味な写真の話。
経営者たるもの、「節約」にたいする意識はひとの十倍は持っていないと一流とは呼べません。電気ガス水道、1秒1秒の微々たる節約が積み重なって、リアルに月末、大金となって「儲け」になります。その逆もまた然り。
それこそが「商売」ではない部分、即ち「経営」のセンス。
私は、この仕事、このお店ではそういったセンスをいかにスタッフ全員に伝えきるかが勝負どころだと考えます。

当店のガス機器は業務用で、業務用のガスコンロにはたいてい「種火」機能が付いています。これは、小さく出したガスを常に引火している状態にしておき、そうすることによってピーク時などチャッカマンやスパークなどを使わず、手早くガスコンロに着火できるようにした便利機能なのですが、ピーク時以外は特にコンロを激しく着けたり消したりしないので、きっておくのが定石です。が、しかし、現場においては、割とつけっぱなしにしてしまう人が多く、それはきっと、こころのどこかに「小さな小さなガス火くらい、別に大した損じゃないでしょ。それをいちいち消す労力のほうが高くつくんじゃないの。」といった緩い意識が住み着いているのです。実際、一般社員のころの私はそれに近い考えで、消し忘れまくっていたと思います。
しかし、よくよく考えたら、かなりもったいないのです。
1時間、種火をつけっぱなしにしていた。
というのを、
1時間、チャッカマンの火を点け続けた。
に置き換えて考えてみてください。

めちゃめちゃもったいない感じしないですか?!

でも、実際にそういうことなんです。種火とチャッカマンの火、同じくらいの火力です。
1時間もつけ続けたら、チャッカマンのガス、持たないですよね多分。
それが3時間や4時間だったとしたら、もう、一日にどんだけチャッカマン買わなアカンねん!っていう話ですよね。

…いやいや、実際にはチャッカマンはあのボディ込みの値段やから、種火機能のほうはガス代だけの計算で…みたいな屁理屈というか正論を言いたいひともいるでしょうが、飽くまでイメージの話で、このイメージのわかりやすいインパクトは、種火を消すことの意識を高めるのにはかなり有効なのではないでしょうか。

種火を消す、ということをスタッフ全員が徹底するために、都度都度注意して、「作業」としてクセづけるという方法よりも、こういうイメージを利用して、種火を消す必要性を「理解」したほうが、根本的なセンスの部分に訴えかける良い方法なのではと私は考えます。

そんな類のことを日々考えるのも、経営者としての醍醐味なのではないか。そこに楽しみを見いだせる自分も少しは経営者らしくなってきたのかな。なんてことを思う今日この頃です。

…長い?

なにが言いたいかというと、とにかく、顔晴り(がんばり)ますということです(笑)
顔が晴れるでがんばりますというのは、物事を楽しんで取り組み、乗り越えるという意味です。これも塩元帥での学びです(^-^)

最後まで読んでいただいてありがとうございます。